2011年12月12日、カナダ政府は先進国に温室効果ガスの排出削減義務を課した京都議定書から正式に離脱すると発表しました。理由としては世界の温室効果ガス排出国トップ2である米国と中国、そして排出が上昇傾向にあるインド、ブラジル等主要新興国が対象となっていないことが挙げられた。
急なことのように思えた人も多いかもしれませんが、カナダのケント環境相は京都議定書の期限延長に反対することを11月22日カナダ下院で述べていて、離脱する意向を11月27日の段階で同国メディアが報じています。
京都議定書がそもそもアンフェアだという主張は認めざるを得ないところですが、それだけの理由で脱退するでしょうか。やはり世界第3位の石油埋蔵量を持つカナダが採掘過程で多くの温室効果ガスを排出する新しいタイプのオイルサンド(油砂)の生産を増やした為、1990年比で排出量を6%削減する目標達成が実現不可能となったからなのでしょうか。
京都議定書を「過去の産物」と言い放ったカナダ環境相の決定、今後どのような波紋が広がり押し寄せてくるのか注意深く海外に眼を向ける必要がありそうです。
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